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東北地方太平洋沖地震?ベクレルを理解しよう

最近、放射性物質のベクレルという単位が頻繁に訊かれるようになりました。
このベクレルと言う単位をどういう基準でとらえれば良いかを
超簡単に説明してみます。



1.人体への影響はシーベルトに換算して考える

人体への影響は、どの様な種類の放射線がどれだけ人体に吸収されたかで決まります。

単純な放射線吸収量の単位が【グレイ】

放射線の種類毎に人体への影響を考慮した単位が【シーベルト】

人体への影響はかならずこのシーベルトに換算して考えます。

では、その換算方法は?

実は、ベクレルからシーベルトに換算する一覧表が一般的に存在します。
その一覧表に基づいて自動的に計算してくれるサイトがこれ。

▼ベクレル(Bq)、シーベルト(Sv)計算・換算
http://testpage.jp/m/tool/bq_sv.php?guid=ON


これによりベクレルをシーベルトに換算出来ます。

注意すべきは経口と吸入ではその影響は大きく変わる場合があるということ。

自分で計算したい方は、以下の一覧表を使って下さい。
自動計算ツールもこの一覧表を基にしているはずです。

▼≪内部被ばくに関する線量換算係数≫
http://www.remnet.jp/lecture/b05_01/4_1.html


これは一般的に(預託)実効線量係数と呼ばれるものを一覧表にしたものです。
預託(省略される場合あり)と言うのは、成人の場合50年、子供の場合70年後までに
摂取した放射性物質から被ばくすると予想される放射線の影響を含めた影響を
算出するための係数だからです。

例として、今話題に上ることが圧倒的に多いヨウ素131について計算してみましょう。
ヨウ素(iodine)の元素記号はIですね。
なので、この一覧表で「I-131」を探します。

次に、計算したい値が経口摂取か吸入摂取かを決めます。
食品や飲料水について調べたいので、経口摂取の欄から係数を持ってきます。

「I-131」の「経口摂取」の場合、実効線量係数は・・・

2.2×10^-8 Sv/Bq

となります。

因みに、Sv=シーベルト、Bq=ベクレルです。

ただ、これだと直感的に変換しにくいですよね。

そこで、これをちょっと変形してみましょう。

2.2×10^-8 Sv/Bq
= 2.2×10^-2×10^-6 Sv/Bq
= 2.2×10^-2 μSv/Bq
= 0.022 μSv/Bq

元の係数はベクレル(Bq)をシーベルト(Sv)に変換するものでしたが、
変形してベクレル(Bq)をマイクロシーベルト(μSv)への係数に変換しました。

水に1kgあたり200ベクレルの放射能が検出されたとしたら、

200 Bq×0.022 μSv/Bq = 4.4 μSv

この水を1kg、つまり約1リットル飲んだ場合の預託実効線量
つまり、被ばく量の累積値は4.4マイクロシーベルトだということです。
ヨウ素の場合半減期が約8日なので、累積と言っても実質数ヶ月の話です。
もちろん、毎日飲むならこの数値に毎日の平均摂取量と日数をかける必要があります。


じゃあ、この値をどう考えれば良いか?

それは、僕が以前書いた記事を参考にして下さい。

▼東北地方太平洋沖地震?被ばくの危険を判断するための基礎知識
http://biginning.blog8.fc2.com/blog-entry-413.html


因みに、CTスキャン時の被ばく量は、
6.9ミリシーベルト=6,900マイクロシーベルトです。

したがって、一時的な被ばく量としては、
CTスキャンの線分の一以下と言うことです。



2.シーベルトとグレイの関係:シーベルト=グレイって本当?

上でも書きましたが・・・

単純な放射線吸収量の単位が【グレイ】

放射線の種類毎に人体への影響を考慮した単位が【シーベルト】

にも関わらず、シーベルト=グレイと言う報道がある。

何故でしょう?

これは、実は簡単な話です。

現在、問題になっている放射線はベータ線とガンマ線だから。

現時点で原発から漏れていると言われている放射線もそうですし、
放射性のヨウ素、セシウムの放出する放射線もベータ線とガンマ線です。

そして、ベータ線、ガンマ線の場合については
1シーベルト=1グレイが成り立つのです。

これにアルファ線や中性子線などがからんでくると全く話が変わってきますが、
現状、その様な状況ではありません。



3.ベクレルからシーベルトへの直接換算が可能な理由

ベクレルからシーベルトに換算する場合、
その放射性物質の種類毎に換算します。

そして、放射性物質の種類が決まれば、
その放射性物質から出る放射線の種類と半減期が分かります。

この時点で、
体内での残存時間、
そこから推定される総放射線吸収量を表すグレイをシーベルトに変換する基準
等必要な情報は含まれている。

従って、ベクレルからシーベルトに変換するさいは、
むしろ中間算出結果であるグレイの値を介す必要は無い。

そんなことから、ベクレルからシーベルトへの換算表が一般的に使われている。
そう考えて良いと思います。



原口直敏
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プロフィール

原口直敏

  • Author:原口直敏
  • 洗練されたオタクを目指す、ミドルエイジ。
    持ち前の好奇心により、その知識と見識は多岐にわたる。(本人談)
    RPG風に興味のある分野を紹介しよう。

    【戦士属性】
    自己啓発、ビジネス、経済、投資、語学、各
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