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「Bob is in a room.」じゃ脅し文句ですから!

市販のある文法書を本屋でチェックしたときのことです。
何気なく開いたページで冠詞の解説をしていました。
ですが、その説明が僕からみるとかなりピントはずれでした。


「ボブはカメラを使います」←多少文章を変えてあります


この文を英語に訳すと「Bob uses a camera.」になると言うのです。
理由は、この文章ではそのカメラは特定されていないから。

う~ん、この人英語を実際に使えるのかしら?

冠詞の概念は日本語には存在しないので、
普通に英訳しようとしたらまずそのシーンを思い浮かべると思うのです。

で「ボブはカメラを使います」と言うような状況って言うのは、
普通に考えると展示会なんかに行って「カメラを使うけど良いですか?」と
許可を得る前段階の説明が一番しっくりきます。
何の理由もなしにいきなり「ボブはカメラを使います」って言われても、
「はあ? だから?」って感じで会話にならないですもの。

で、相手に許可を求めるなら、そのカメラを相手に見えるように出すのが普通ですよね?

この時点で、カメラは話し手と聴き手の間で共有された特定のカメラになります。
つまり・・・

「Bob uses the camera.」

となるわけです。
このあと「Do you mind?」とか続ければ、自然な会話になりますよね?


「これは便宜上の説明なんだから、そこまで突っ込む必要はないのでは?」


そんな声も聞こえてきそうです。
でも、ちょっと待ってください。
教えるならきちんと教えましょうよ。
特に脳が柔らかい子供にとっては、冠詞なんて大して難しモノじゃないんですから。

しかし、偏った文法知識を植えつけられると、冠詞は理解不能になってしまいます。
これは、致命的です。

例えば、「a/an」と「the」の使用頻度はどちらが高いと思いますか?

「the」の方が圧倒的に使用頻度が高いです。

【特定の】と言う意味の偏った文法イメージを持つと、
この結果にしっくりこないんじゃないでしょうか?

僕の感覚でも、もっとも使われる冠詞は「the」で次に多いのが「無冠詞」、最後に「a/an」です。

これは当たり前の話で、「the」ってのはそもそも目の前にあるものを示す際の冠詞です。
転じて、お互いが明確に特定のモノをイメージできる場合に使われる。
「唯一の」と言う意味は、その意味をさらに強めたに過ぎない。
会話に出てくるものって、知っているモノが出てくることが多いので、
当然「the」が一番身近な冠詞になります。

一方、「無冠詞」と「a/an」は抽象的な話をする際に必要となる冠詞です。
前提として、英語での名詞の捉え方は、日本における「コメ」のイメージだと思ってください。

「僕はコメが好きだ」

この時、あなたは一粒のコメではなく、たくさんのコメを同時に思い浮かべたと思います。
これが、英語圏の人たちの名詞に対するイメージです。
羊だろうが、象だろうが、漠然と名詞をイメージするときは、
必ず複数でイメージします。

だから、「僕は猫が好きです」は「I like cats.」なのです。

で、そのウジャウジャっとした中から一粒のコメなり、一匹の象なりを取り出して示すのが、
「a/an」のイメージです。

因みに、「the」に単数/複数が関係ないのは、
その絵が既にイメージ出来ているから。
目の前に絵があるんだから、単数か複数かは一目瞭然。


さて、ここまで書くと、タイトルの意図が分かってきたかもしれません。


「Bob is in a room.」じゃ脅し文句ですから!


「ボブは部屋にいるよ」って文章を普通に訳すと「Bob is in the room.」になります。

冠詞は「a」ではなく「the」です。
何故なら、この会話が成立する時点で部屋がどの部屋か
話し手も聴き手も理解しているはずだからです。

これが、「Bob is in a room.」だったら
「ボブは世界中の部屋のどこかにいるんじゃね」みたいになって、
「喧嘩売ってんのか? オラ!」みたいな状況になりかねません。

逆に、このセリフ、誘拐犯ならしっくりきます。
息子の帰りを待ちかねた母親に一本の電話がかかってきました。
電話を受けると、低い声で男が言います。

「Now, Bob is in a room.」

男はさらに続けます。

「He lives now. But I don't know the future. It depends YOU.」

「a」と「the」の違いで、とんでもないことになってしまいましたね。(笑



原口直敏
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テーマ : 英語
ジャンル : 学問・文化・芸術

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プロフィール

原口直敏

  • Author:原口直敏
  • 洗練されたオタクを目指す、ミドルエイジ。
    持ち前の好奇心により、その知識と見識は多岐にわたる。(本人談)
    RPG風に興味のある分野を紹介しよう。

    【戦士属性】
    自己啓発、ビジネス、経済、投資、語学、各
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